JBMIAロゴマーク SC 35国内委員会
(ユーザインタフェース)



1.委員会概要

SC 35(第35専門委員会)は,情報技術のユーザインタフェース(情報通信機器を操作するときの入出力に関わる技術)の国際規格を審議する委員会である。

対応する国際SC 35議長・幹事国はフランスが務め,2021年8月現在,Pメンバ(積極的な参加国)日本含む19カ国,Oメンバ(オブザーバ国)18カ国で構成されている。国際会議は通常年2回開催されている。

国際SC 35では,次の7つのWG(作業部会)において標準化が行われている。日本はWG 2とWG 4の2つのWGのコンビーナ(作業部会の議長)を出している。

国内では,WG 5, WG 9 及びWG 10 を除くWGの審議はJBMIASC 35(WG 5, WG 9 及びWG 10 含む)の審議は一般社団法人 情報処理学会 情報規格調査会でという形式で審議を行っているが,実質的な審議はJBMIA内でWGとの合同委員会において行っている。また国内WGについては,WG 1, WG 2, WG 4,WG 6 の4つが組織されており,そのWGでそれぞれの案件を審議している。なお,WG 5, WG 9 及び WG 10 についてはSC 35専門委員会で対応している。

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2.活動内容

審議の対象となるユーザインタフェースは,従来のキーボード入力から,最新の音声やジェスチャ(身振り手振り)入力までを幅広く扱う。また高齢者・障害者配慮のためのユーザインタフェースアクセシビリティ(視覚などに障害のある人を含めた多くの人が情報通信機器を操作できること)も重要な焦点となる。

日本は積極的に標準化に貢献しており,2021年8月現在,11件の審議中または出版待ち案件があり,そのうち3件は日本からプロジェクトリーダを出している。

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3.審議規格など

現在審議中の規格は.次のWebページを参照して下さい。

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4.その他

情報技術の分野は進歩が速く,ユーザインタフェースも次から次へと新しい技術が登場する。今後注目しておかなければならないのは,例えばウェアラブルデバイス(腕時計形やメガネ形など, 肌身に装着可能な機器)のユーザインタフェースである。これらは,デバイスが小型であるために, 従来のキーボードやタッチパネルなどのように直接触って操作するものだけではなく,音声やジェスチャによる非接触の操作も取り入れられている。感情情報処理を取り入れたユーザインタフェースや,没入型ユーザインタフェースも今後注意深く着目したい。また,将来はBrain Computer Interfaceのような,脳から直接操作するユーザインタフェースも登場する可能性がある。これらの新技術に対応した標準化を進める必要がある。

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