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ビデオコンテンツに付ける字幕のガイドラインに関する国際標準化委員会 委員長 羽鳥 光俊

1.委員会概要
 ビデオコンテンツに付ける字幕のガイドラインに関する国際標準化委員会は、 経済産業省が主管する、平成29年度戦略的国際標準化加速事業(政府戦略分野に係る国際標準開発活動)の一環として、 一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会が受託した。近年、高齢者や障がいを持つ ユーザにとってアクセシブルユーザインタフェースの1つであるビデオコンテンツに付ける字幕が重要視されているが、 字幕の仕様については統一した基準がないのが実情である。本委員会では、ビデオコンテンツ中の音声・音響コンテンツを 聴取することが困難であるユーザにとって一定の質をもった字幕がユーザに提供されることを目的に、 その字幕に対する要求事項・推奨事項について我が国から国際標準提案(ISO/IEC)を行い、 本受託事業終了までに国際標準(ISO/IEC 20071-23)の制定を目標とする。


2.平成29年度の目標
 本年度が全体スケジュール(3年間)の最終年にあたり、ISO/IEC 20071シリーズの中の、本ISO/IEC 20071-23の国際規格の発行の承認(60.00)を最終目標とし、本年度前半は、DIS投票のコメント作成および投票(40.20)、後半にはFDISの投票およびISの発行が承認(60.00)されるよう関係各国と調整し目標を達成する。


3.平成29年度の事業内容及び実施方法
①字幕ガイドラインに関する新規提案の検討(国内)
 字幕ガイドラインに関する新規提案の検討を行うために、一昨年度に本協会(JBMIA)にて組織した、放送関係者、障がい者団体などの関係者からなる国内委員会を3回程度開催する。本年度は、DIS投票結果およびFDIS案の検討結果を踏まえ国内審議し、ISO/IEC JTC 1/SC 35国内委員会へ提案する。 委員会名は、「ビデオコンテンツに付ける字幕のガイドラインに関する国際標準化委員会」(略称:字幕ガイドライン委員会)である 。

②字幕ガイドラインに関する国際規格案の提案(ISO/IEC 20071-23)
 本年度も引き続き、本委員会の意向を反映すると共に、本規格に関心の深いカナダ、スウエーデンをはじめ主要国の意見を吸い上げてFDIS案を作成するため、本年7月パリ(仏)及び翌年2月にオランダで開催される国際会議に本委員会からエキスパート5名を派遣し、国際規格化を推進する。 昨年度は、CD提案が可決され、DIS提案に進めるか否かが重要なステップであった。ベルリン会議では、当初の予定を前倒ししてDIS投票への道筋をつけることができた。本年度は、本事業の最終年度であり、WG6コンビーナ及び各国エキスパートとの協力関係を強化しつつ、日本がリーダーシップを発揮して本プロジェクトを推進し、国際規格原案ISO/IEC 20071-23のFDIS提案を、ISO/IEC JTC 1/SC 35へ提出する 。

一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会 ISO情報技術国内委員会 事務局
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